雑貨店に定番はあるのか?
定番とは「流行に左右されず安定した売上げを保つ商品」(広辞苑)。例えばファッションの世界で言うと、無地のTシャツ、ベージュ色のストッキングなどがこれにあたるだろう。
雑貨・ライフスタイル店では、それにあたるような商品はないと言うのが、業界関係者の実感だろう。それはご承知のように時代時代のお客様の嗜好にそった(を先取った)様々なアイテムを提案することや他店との差別化をすることが宿命の雑貨・ライフスタイル店では、同じ商品を長く展開しつづける、他店と同じ商品を展開することが難しいからだ。
店頭で定番商品が目立つ=いつも同じ商品がある=どの店でも展開している、ということは、その店の商品の鮮度(目新しさ)や個性を否定することになってしまう。
しかし、いろいろな個性の様々な店舗で広く扱われ、長い期間にわたって売上を稼いでいるアイテムが稀にある。
多くの雑貨・ライフスタイル店のバイヤーから長く評価され、仕入続けられている手堅い商品は、メーカー、商社など商品供給企業側にとってもある程度安定した利益をもたらす、理想の商品。
今回は長く幅広い店舗で扱われている商品、トートバッグの「ROOTOTE」バケツの「TUBTRUGS」、この2つのブランドを例に取りあげ、雑貨・ライフスタイル店にとっての「定番」に関して考えてみたい。その売れ続ける理由、いろいろな店舗で扱われる理由とは……つづきはこちら 後編 要パスワード